国語に関する世 論調査の結果をみて

9月25日、文化庁により令和元年度の「国語に関する世 論調査」結果の発表があった。

<令和元年度「国語に関する世論調査」の結果について>
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/92531901.html

言葉の使い方の誤用・変化、意味の誤用・変化の項目については、それを単に言葉の乱れと捉えるのか、言葉の変遷の過程ととらえるのか、悩ましい例が挙がっていた。

誤用には理由・原因がある。

負けた相手に勝つことを意味するのは本来「雪辱を果たす」(せつじょくをはたす)。

これが、近年では「雪辱を晴らす」の方が使用頻度が多いとの結果だが、これはそもそも「雪」に「そそぐ・すすぐ」という汚れなどを落とすという意味があることを知らないからだ。

だから、「雪辱」ひとつで「くやしい」とか「はじ」とかという意味で扱うことからくる誤用となろう。

この様な誤用は勉強不足からくる誤用だからけしからん、という声も聞こえてきそうだが、そもそも「雪」と書いて「そそぐ」などという使い方がマニアックな域にまで達しているという実際的な証明ともいえまいか。

ところで、最近、筆者が気になる(というかよく聞く)誤用例が

『〜たり〜たりする」

これは本来
「昨日は、買い物に行ったり、読書をしたりしました」

なのだが、次の様な誤用が多い
「昨日は、買い物に行ったり、読書をしました。」

これもいずれは、「〜たり、〜する」に変化する過程なのかもしれない。