自筆証書遺言には、押印することが必要です(民法968条1項)。

法律上は特に定めがありませんので、実印でなくとも認印でも可能です。

もっとも、後のトラブルの防止の為には、実印の方がベターでしょう。

なお、押印は、拇印ないし指印でもよいとの判例があります(最判平成元年2月16日)。

ところで、印鑑を押すという文化は、日本以外の国ではあまり馴染みがなく、外国人の場合、印鑑ではなくサインを印鑑代わりに使用しています。

そこで、次ような判例もあります。

「署名はあるが押印を欠く英文の自筆証書遺言であっても、遺言者が押印の習慣を持たない帰化者である等の事情の下では、有効である。」(最判昭和49年12月24日)。

ただし、花押を書くことは、押印の要件を満たしませんのでご注意ください(最判平成28年6月3日)。